2010/09/30

転校先(公立中)に挨拶

在籍していた私立中に退学の手続きを済まし公立中に転校する準備をしていく事となりました。

色々な事をお願いする為に藤本先生とS先生と家内が学校に足を運びました。
校長室で校長先生・教頭先生・学年主任の先生が対応して下さいました。

事前に支援をして頂いている機関の方も一緒に伺わせて頂く事を伝えています。
藤本先生が挨拶をし転校に関して協力してもらいたい事を伝えて頂きました。

クラス編成の件で一番親しい友達と同じクラスにして頂く事は可能かどうかを尋ねると人数的には難しいという事でしたが、この後にある学年会議で検討するという事でした。

藤本先生が登校に関しての流れの資料を学校の先生方に確認して頂きながら説明をして下さいました。

やはり、すべてを理解して協力して頂くという事は中々難しい事のようでした。
学校としては転校生という感覚なので「そこまでしなくても大丈夫ですよ」的な考え方だと感じました。

受け入れて頂く事が重要だと感じていましたので現状ではこれ以上望む事は難しいと感じました。

その後、学年会議で一番仲の良い友達と同じクラスにして頂けました。

転校する場合全て一から揃える必要があり大変な事だと思いました。
手続きも色々あり迅速に進みませんでしたが予定の登校日までに間に合わせるように一つづつ進めていくしかありません。

自分達の力だけでは出来ない事もあり色々な方のお力を借りながら準備を進めていきました。



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2010/09/21

在籍校に挨拶

転校する事が決まりその準備をしていく必要があるのですがその前に在籍校(私立)に退学の手続きをしなれけばなりません。

退学の手続きを兼ねて、けじめとして息子を学校(私立)に挨拶に行かせた方がいいのではと思いました。

その事を藤本先生に話すと「辞めると決めた私立に行く事で未練が残る事になるのではないか」と心配して頂いていました。
しかしやはり「筋を通す」と言う意味もあって息子を学校に行かせる事にしました。

私立に挨拶に行く前日、藤本先生から私に「お父さんからけじめとしてちゃんと学校で話してくるよう言って下さい」と指示が出ていましたので息子に「明日学校に行くのやろ、一つのけじめだから自分の口で話して来るように」と息子に伝えました。
その時息子は神妙な顔をしていました。

挨拶に行く当日、昨夜はあまり寝られなかったようで目の下に「くま」が出来ていました。

突然「行かない」と言い出す事も考えられましたので訪問のS先生に来て頂き、ゲーム等をして息子の緊張を和らげて頂きどのように挨拶をしたらいいかなど一緒に相談に乗って頂きました。

先生に言う事をメモしていましたが「本番は自然と言葉が出てくるもんや」と言い、メモを持っていきませんでした。
S先生は「この辺が甘いと」息子の性格を見抜いておられます。

昼過ぎS先生に見送られて家内が運転する車で私立に向かいました。

10ヶ月ぶりに制服を着ました。
身長が伸びているので制服が小さくなっていました。

行く直前には何回もトイレに行き緊張しているようでした。
出る前には「緊張すると喉渇くわ」と本音をポロツと吐き、S先生にいつもよりちょっかいを出し緊張をほぐそうとしていました。


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学校に着きました。
試験期間中の午後なので同級生はいなく、一部クラブをしている生徒が居ました。

学校の前で「やっぱり学校に入れない」と嫌がるのかと思いましたが意外?とスムーズに学校に入って行ったいけたようです。

職員室を訪ね担任の先生が対応して下さいました。
その後、別室に移り学年主任の先生も来て下さいました。

担任の先生も学年主任の先生も10ヶ月ぶりに息子に会ったので身長が伸び大きくなった姿を見て驚いていました。

二人の先生に「大きくなったな~」と、握手をしてもらい担任の先生が「転校する事はお母さんと決めたのですか?」と家内に聞かれると、息子が即座に「ボランティアの人と決めました」と返事をしました。

息子が「○○中学(公立)に行くと決めましたのでこれからも宜しくお願いします」と言い、もうお世話になる事は無い筈なのに咄嗟にその言葉が出たのは息子にとってもそれが精一杯だったのだろうと思いました。

主任の先生が「せっかくこの学校に通って友達も出来た事だし、友達ともこれで終わりと思わずにまた何処かで会う事もあるだろうし頑張れよ・・・」と言って頂きその事を家内から聞いた私もまたいつか何かで繋がる事があるだろうと思いました。

学校を後にする時、家内は「もうこの学校に来る事はないんだ」と思うとなんだか寂しくなったようで帰りの車の中、息子はボンヤリと外を眺めおり家内も入学当時の事や色々な事が蘇り帰宅した時には涙が溢れ出ていました。

これで在籍していた私立との関係はなくなりました。
転校して行く公立に向けて私も家内も気持ちを入れ替えていこうと改めて思いました。






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2010/09/18

手紙屋 蛍雪篇~私の受験勉強を変えた十通の手紙

おすすめの本を紹介させて頂きます。

私自身この本と学生の頃出会っていれば今と違った人生になっていたかも知れません。
受験勉強を控えている学生や中高生にはもちろん、親御さん方にもおすすめします。

著者の喜多川泰氏は塾を経営されています。
日々子供達と接しておられますので指導者からの視点で作品を書かれています。


【内容説明文より】

「何のために勉強するんだろう?」
「何のために大学に行くんだろう?」
だれでも一度はそんなふうに思ったことがあるのではないでしょうか?

この本の主人公「和花」は、部活と友だち付き合いに明け暮れる高校2年生。
夏休みを目前にしたある日、進路のことで父親と衝突してしまいます。

大学に行きたいけれど、成績が足りない。
勉強しなきゃと思うけど、やる気になれない……。

そんな和花に兄の喜太朗が紹介してくれたのが、謎の人物「手紙屋」。
十通の手紙をやりとりすることで、夢を実現させてくれるというのですが……。
モヤモヤした今の気持ちを吹き飛ばしたい一心で手紙を書き始めた和花が、
「手紙屋」とのやりとりを通じてどのように変わっていくのか?
勉強の本当の意味とは? その面白さとは? そして、夢を実現するために本当に必要なこととは?


手紙屋 蛍雪篇〜私の受験勉強を変えた十通の手紙〜
喜多川 泰
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2010/09/14

転校決意

公立中が受け入れて頂けてる事が確認出来ましたので転校する事が可能な事を藤本先生が息子に伝えて下さいました。

それを受けて息子が私と家内に自分の口から話す場を藤本先生が作って下さいました。
登校刺激の時と同じような設定で息子本人の意思であると言う事を認識させる為でもあります。

まず藤本先生と息子が話をして自分で両親に話すように伝えて頂いています。
暫くして他の部屋に居てる私と家内の所に藤本先生と一緒に来ました。

息子が私と家内に向かって「本当は私立(在籍中)に戻って欲しいと思っているだろうけど公立に行く(転校する)事に決めました」と言いました。

本人も辛そうでしたが悩みに悩んだ末の事なのでその事を受け入れました。

息子もやはり「在籍の中学校には戻り辛い」と言い不登校中もたまに連絡を取っていた友達が「こっちに(公立中)来いや」と言ってくれていた事などが息子にとっては大きかったようです。

私自身、やはり私立に復学して欲しい気持ちが強く、口では「わかった」とは言いましたが自分の中で気持ちを整理するまで時間がかかりそうな気がしました。

家内もその事をN先生・S先生に話しましたが「そう思うのも当然の事だと思います」と言って下さり私達の気持ちもわかって頂けた事で助けられました。

私も家内も学校に行く事の方が大事だと考えていましたので息子が選んだ公立中にスムーズに登校出来るように支えていかなければと気持ちを切り替えるように覚悟しました。

その後藤本先生が息子に「公立中に転校する事になったが私立から逃げるのではなく、
公立中に行ったら高校受験があるのだから、それを目指して行く必要がある」と話して頂き
息子に対して「逃げるのではなくあえて挑戦して行く事を選らんだ事」を認識させて下さいました。

私も家内もその事を言って頂きかったのでありがたく思いました。

これで転校する事に決まりました。

登校刺激を行って頂いてからの期間は落ち着きませんでした。
息子も行く先がどちらになるのかがわからない状態でしたので辛かったと思います。

私立中に復学すれば受験をせずに高校に上がれる事が考えれるのにあえて高校受験の必要がある公立中を選んだ息子の意思を尊重し転校に向けて全力で進めていくことにしました。



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2010/09/07

転校先

息子本人が公立中に転校すると決めました。
しかし転校出来るかどうかは調べてみないとわかりません。

藤本先生から指示があり、私には「登下校時の生徒の様子や授業時間中の学校の付近の様子を調べるように」と言われ、家内には「通っているいる生徒の親御さんに学校の中の様子を聞くように」と言われました。

仕事中、公立中のまわりを数回見に行きました。
登下校している生徒達を見ても意外と落ち着いていて生活態度が乱れ気味の生徒も居ないようでした。
授業時間中も学校を見に行きましたが外から見る限り落ち着いていて問題点は無いように感じました。

家内も公立中に通っている親しい親御さん数名に電話で事情を話し(息子が不登校になっている事に皆驚かれました)学校の様子を尋ねると「生活指導の先生が厳しくどの生徒も服装や髪型等も校則を守っていて各クラス荒れている事なく授業も成り立っている」という事でした。

最初、藤本先生から転校すると決めても授業が成り立っていない場合や学校が受け入れてくれないような場合は、転校は難しいと言って頂いていたので学校の雰囲気からしても転校する事も可能なように感じました。

学校の様子は大体把握出来た事を藤本先生に伝えると、私と家内で「一度公立中に行って実際に親の目で確かめてくるように」と指示がありました。

後日、私と家内で公立中に行きました。
校長室に通して頂き、校長先生・教頭先生・学年主任の先生が対応して下さいました。

不登校になった経緯を話し本人が公立中に転校したい意思がある事を伝えると校長先生が「校区に住んでおられる方で登校したい意思があるのなら喜んで受け入れさせて頂きます」と言って頂き「現状の学校の様子は市内でも落ち着いている方だと思います、授業も成立しています」とも言って頂きました。

家内が「転校するとなった場合親しい友達と同じクラスにして頂く事は可能ですか?」と尋ねると「各クラスの人数バランスからその友達のクラスに入れる事は難しいかもしれませんが検討はします」と言って頂けました。

教頭先生・学年主任の先生も「息子さんがが前向きに考えておられるのなら一度学校見学に来てみてはどうですか?」と声を掛けて下さいました。

(*この時点ではFHEに支援して頂いている事は伏せています)

公立中の受け入れ態勢は良いと考えられますが、学校としては長期不登校であった事よりどちらかと言えば「転校生」のような捉え方だと思いました。

藤本先生も公立中の対応を「最大限の協力はして頂けるようですね」と言われ転校する事も可能であるような感触は掴めました。

藤本先生からも指摘されたのですが「転校生とは根本的に違うと言う事を伝えきれない」もどかしさがありました。

しかし公立中に協力して頂かないと転校する事は難しいと思いますので受け入れて頂ける環境にある事に感謝の気持ちを持ちました。



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2010/09/03

復学か、転校か・・・

昼頃、S先生に来て頂く事になっているのですが息子本人が復学か転校かで迷っています。

昨日の登校刺激の話の中では気持ち的にも私立に復学する意思を見せていたようでした。
藤本先生も気持ちが半々なら復学すべきだと息子に伝えていますので息子本人もそのあたりは理解しています。

昼頃になりS先生がお見えになりました。
息子と会う前に私と会い話しました。

私が「まだ決めれてないようでS先生と相談して決めるようです」と話すと「復学・転校した時のメリットとデメリットをそれぞれ伝え復学に向けれるように話します」と言って頂けました。(この時、私は復学する事になるだろうと思っていました)

その後S先生が家に入り息子と二人で話をしました。
中々息子も決めきれないようでS先生から1時までに決めるようにと言われS先生は一旦家の外に出られました。

息子が言うには「私立に通う事は距離的にも遠く不登校期間中、友達の誰とも連絡を取っていないので戻りづらい」と。

実際、通学するには最寄の駅まで自転車で20分、電車で20分、徒歩20分の時間がかかります。
通っていた期間はその遠さも当り前の事でしたがやはり一度通えなくなった息子にとってはものすごく遠く感じているのだと思います。

また公立に通っている地元の友達とは不登校期間中も連絡を取っていたようで転校する方が居場所があると考えていたようです。

時間が1時になりS先生が「約束の時間だよ」と声を掛けると、相当悩んだ挙句 「・・・公立に行く」(転校する)と言い決心したようです。

その時S先生が持って来て頂いた復学に向けての準備のプリントに「○○中学校(公立の学校名)」と息子が記入しました。

息子とS先生が最後の相談をしていたのを昼食を作りながら遠目で見ていた家内が私の仕事場に来て「公立に転校すると決めた・・・」と言い目には涙が浮かんでいました。

私もある程度は転校を覚悟していましたが実際にそれが決まると複雑な気持ちになりました。

しかし息子の意思を尊重する事の方が重要だと思いましたので気持ちを切り替え転校に向けて準備をして行く必要があると思いました。不登校期間が10ヶ月と長期にわたっていますので一日でも早く登校させる必要があると考えていました。

家内が藤本先生に電話で「転校する事に決めたから・・・と息子が言った時は、全身の力が抜けていくようでしたが事実を受け入れようと思います」に伝えると「息子さんの気持ちはわかりました、しかしまだ転校出来ると決まったわけではないので私から息子さんに話します」と言われ夕方、息子あてに電話をして頂きました。

藤本先生が電話で息子に「転校したい気持ちはわかった、しかし転校出来るかどうかはまだわからないので気持ちは固めるな」と言われ息子もそれを了解しました。

ここからは大人の判断が必要になりました。
「転校先の公立中が現在どのような環境であるか、授業は成り立っているか、学校自体が受け入れてくれる体制であるか等、色々調べる必要がある」と藤本先生から言われました。

私自身も高校受験をするのなら公立に転校する方が良い事はわかっていましたが全く未知の学校に入っていけるものかと不安でした。



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2010/09/02

登校刺激

藤本先生がスケジュールを調整して下さり9月2日に登校刺激を行うことになりました。

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登校刺激当日・・・

先ず訪問のN先生・S先生・私・家内の4人がでファミレスで会い、N先生から登校刺激の大体の流れを説明して頂きました。

3時頃、訪問の先生方がまず家に入り4時頃に私と家内と藤本先生がそこに入って藤本先生が息子に対して色々な視点から話をして行きます、と。

「長い時間掛かると思いますので今日の夕食は食べれないと思っておいてもらった方が良いと思います」と言われ「1日で話がまとまらない場合は明日も行いますのでそうなれば結論は明日になります」とも言われました。

この打ち合わせの場に藤本先生が合流する予定でしたが藤本先生の前の予定がなかなか終わらないようで到着までもう少しが時間が掛かりそうなので先にN先生とS先生が自宅に向かい家に入って頂きました。

その後、暫くして私と家内の待つファミレスに藤本先生が到着されました。
3人で最終の打ち合わせをし藤本先生が資料を元に現在の状況や今までの流れを確認していきます。

家に入った時、息子が始めて藤本先生に会うので万が一息子が逃げ出す場合も想定して部屋の間取りも確認されました。(前もって信頼関係の出来ている訪問の先生がその場に居てるので逃げる事はないだろうと考えられますが念の為確認しました)

息子が居てる部屋に入る順は「先頭に私、続いて藤本先生、その後に家内」と言う順に並んで入ります。

車でファミレスを出て自宅に向かいました。
駐車場から歩いて自宅に入り私が先頭になり訪問の先生方と息子の居る部屋に入りました。(私と家内の緊張は相当なものでした、遂にこの時が来たかと思い後は藤本先生に全てを任せようと心に決めました)

私の後ろに続いて部屋に入られた藤本先生が息子に声を掛けます。
「○○○○!(息子の名前)」

藤本先生から私と家内に「ご両親は席を外してもらえますか」と部屋から出て行くように指示があり他の部屋に移動しました。

藤本先生が息子の名前を呼んだ時、それまで訪問の先生方とゲームをしてリラックスしていた息子の表情が一瞬で険しくなり、とっさに立ち上がっていました。

「突然家にやってきたこの人は一体誰?」と思った事でしょう。

16時、藤本先生の登校刺激が始まりました。

最初は藤本先生と息子だけで話をして下さいました。
訪問の先生方はいつ呼ばれても部屋に入れるように家の違う場所で待機して下さっていました。
暫くして訪問の先生が部屋に入ったり藤本先生が外に出たりと息子との話の進み具合で随時出入りがありました。

その都度、藤本先生から状況を話して頂きました。
まず息子の「学校に行きたい」という意思があるという事を話して下さった時、家内は今までの莫大な不安から胸をなでおろすような「ホッとした気持ち」になったようでした。

その後息子のさまざまな気持ちを引き出しながら話をして下さいました。

話の内容は「私立(在籍校)に復学する事を前提に進めていますが公立に転校する選択もあると言う事も話した」という事でした。
流れ的にも「親が望んでいるように私立に復学する形で進めていますので・・・」と言った感じでした。

しかし息子が「復学しても高校は受験して他の学校に行きたい」と言ってる事を聞いた時は全く思ってもいなかった事なので驚きました。
藤本先生が「その事の意思が強いようです」と話され、その時の心境は私も家内も複雑でした。

午後9時頃、藤本先生から話があり「大体のメドは立ちました」と。
「今からここ(私と家内が待機している部屋)に連れて来て本人から話させます」と言われました。

暫くして藤本先生と息子が部屋に来ました。
息子も正座して表情も真剣です。

そして息子が話しました。
「まだ私立(復学)に行くか公立(転校)に行くかは決めてませんが今家に来てくれているNさん・Sさんに手伝ってもらって10月7日から学校に行きますのでそれまで家に居させて下さい」

藤本先生が息子に「お母さんに言う事は?」と声を掛けると
「学校に行ってない間、御飯を作ってくれたのに食べなかったりしてすみませんでした。
部屋の壁に物を当ててしまい傷つけてすみませんでした。お姉ちゃん達が勉強しているのにうるさくしてすみませんでした」

藤本先生が「お母さんに暴言を吐いたり何でそんな事をしたのか」と聞くと暫く黙っていましたが「家に一人で居て寂しかった・・・」と息子が手で涙を拭いながら言いました。
(家内も涙ぐんでいました)

藤本先生が「お父さんに言う事は?」と声を掛けると「学校に行ってないのに僕の為に働いてくれているのにすみませんでした」と息子が言いました。

藤本先生から息子に「学校に行っていないのだから漫画を買いに行く等、昼間の外出は禁止。お姉ちゃん達に文句を言うことも禁止」と登校するまで問題行動を禁止するように指示が出て息子もそれに「はい」と答えました。

長時間掛かりましたが息子の口から「学校に行く」と言う言葉を聞いたときは言葉が出ない状態になりました。
藤本先生が色々な角度から息子に接して本人の本当の気持ちを引き出して頂けたと思います。

その後、藤本先生と息子が部屋を出て息子はN先生とS先生が居てる部屋に行きました。
(この時藤本先生が息子の体に触れながら歩いている姿を見たときは息子にとって藤本先生は恐い存在ではありますが絶対的な信頼をしていると感じました)

藤本先生が私と家内の居る部屋に戻ってこられ「学校に行く意思はありますが復学か転校かで相当迷っています」と言われました。

暫くしてN先生から藤本先生に連絡があり「息子が復学か転校を決めるのに2週間待って欲しいと言っている」と。
藤本先生は「考える期間が2週間と言うのは長すぎるし時間をかけても結論は同じなので一晩で考えて明日には決めるように」と言われました。

息子もそれを聞き翌日にS先生が訪問して下さる事になっていますので、その時までに決めてどちらにするかと言う事になりました。

私と家内も息子がどちらに決めるだろうか、と色々な事を考えました。

復学すれば10ヶ月も通っていないので居場所があるのだろうか、
勉強の遅れを取り戻しその上に受験までするのは可能なのだろうか、
中高一貫校なので他の高校を受験する事は難しいのではないだろうか・・・

転校するとしても全く未知な学校に息子が入っていけるものなのか、
学校は受け入れてくれるのだろうか、
もし転校先でも登校出来なかった場合の事など不安なことばかりが次々と出てきました。

息子本人が希望して受験して通った学校なので復学する事が出来れば他の多くの生徒と同じようにそのまま高校に上がる事になると考えていましたがそれは親の解釈で息子はそうは考えていないようでした。

藤本先生が「私立に復学させる事は出来ない事ではありませんが本人の意思ではなかった場合問題が出る事が考えられます」と言われました。

私も家内も「息子の意思を尊重してどちらを選んでもで支えて下さい」と藤本先生にお願いしました。

時間は11時を回っていました。帰られる際に藤本先生が「暫くファミレスで待機していますので、何かあればいつでも連絡してきて下さい」と仰って下さいました。

帰り際に藤本先生が「マニュアルはないのですよ」と話されました。

私もそう感じました・・・
「息子本人がどう考えているかわからない状態で親の考えでだけで解決出来るものではないと言う事がわかりました。家庭環境・学校・両親・子供、それぞれが複雑に絡み合っている中から解決の糸口を見出して行くにはマニュアルでは決して出来ないものだと実感しました。登校刺激を行って頂いている間にも色々な事柄が出てきてその都度先生方が対応して頂けたから解決の第一歩を踏み出す事が出来たと思いました」

藤本先生・N先生・S先生が帰宅後、息子が風呂に入った後顔を合わせましたが、表情にも険しさは無く穏やかになっているように感じ、家内への態度も変わっていました。

復学か転校かは相当悩んでいるのが見て取れますが悩んで当然の事だと思いました。

長い長い一日が終わりました。
藤本先生・N先生・S先生、ありがとうございました。



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